ホワイトニングコンシェルジュ 歯のホワイトニングガイド
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|テトラサイクリンとは何ですか?|抗生物質の着色も白くすることができますか?|歯に白いシミがあるのですが。|
テトラサイクリンとは、テトラサイクリン系抗生物質の総称で、歯の象牙質や骨に沈着します。歯の形成期の0~12歳頃に服用すると、歯に着色してしまいます。前歯から奥歯にかけて左右対称的に現れます。テトラサイクリン系の抗生物質には、ミノサイクリン、オキシテトラサイクリン、クロールテトラサイクリンなど20種類以上あり、種類によって着色の色が違います。この色は紫外線によって濃くなるため、光が当たる前歯の色が特に目立ちます。
テトラサイクリン系抗生物質は、以前は風邪薬のシロップとして一般に使用されていましたが、最近では使用が控えられています。今でも20代後半から40代までは、幼少期に服用した人が多く、歯に薄い黄色の縞模様が認められる人が多いようです。
テトラサイクリンの影響が少ない場合や、黄色系の着色の場合は、ホワイトニングだけでも白くすることが可能です。グレー系の色の場合は、グレーが薄くなってきます。また色が濃い場合でも、ホームホワイトニングを長期間行ったり、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせたデュアルホワイトニングで、ある程度白くすることができます。しかし、色がとても濃い場合や、縞などがある場合、根元の着色などは、色が薄くなるだけで、均一に白くすることが難しいため、マニキュアやセラミックをお勧めします。
またテトラサイクリン変色歯は一般的に、ホワイトニングで白くなりにくく、白くなっても後戻りしやすい性質があります。
歯の白いシミの原因の多くは、歯ができるときに飲んだ高濃度のフッ素ですが、初期虫歯や乳歯のときの虫歯など、そのほかの原因も考えられます。いずれの場合も、ホワイトニングや乾燥によってシミが目立ってしまうことが多く、特にホワイトニング直後は、シミの白さがかなり強くなりますが、24~48時間で少し落ち着いてきます。シミが薄い場合、シミの部分を避けて、周りをホワイトニングをすることによって、シミを目立たなくすることができます。
シミが小さく、薄い場合はエナメルマイクロアブレージョンという方法で薄くすることができますが、シミが深い場合は、完全に消すことができません。この場合は歯の表面にマニキュアを塗るか、白い部分を削り取って樹脂を詰めると、きれいにすることができます。