ホワイトニングの後、どうすれば歯を白く保てますか?
歯の白さを保つには毎日のケアが必要です。せっかく歯を白くしてもケアを怠れば元の木阿弥です。ケアをすることで白い歯が永く保てます。まずは基本的なブラッシング。汚れは放っておくと固まってしまい取りづらくなってしまいます。その汚れの上に色素が沈着すると歯が黄色くなってきます。そうなる前に歯ブラシによってやわらかいうちに汚れを取っておきましょう。この段階ではあまり歯磨きを使う必要はありません。ハブラシ1本で食事の後磨いてください。これだけでも付きたての汚れは取れますのでかなりの効果があります。次に色素がついてしまったら歯磨き剤を使用してください。多量につける必要はありませんので、ハブラシの先に少量つけて円を描くように1本づつ磨くようにしてください。これで色素がとれてきれいになります。
ホワイトニングした歯を白く保つためには前述の方法に加えてホワイトニング剤が入った歯磨き剤で歯を磨くことと、定期的なメンテナンスホワイトニングを受けてください。
メンテナンスホワイトニングは、オフィスホワイトニング、ホームホワイトニングどちらでも構いません。オフィスホワイトニングであれば1回20分程度、ホームホワイトニングであれば、2~3日行ってください。ホワイトニング直後の白さに戻すことができます。
ホワイトニングした歯はどれくらいもちますか?
ホワイトニングは、歯の色素を化学的に分解して白くするために、完全に元の色に戻るには、数年かかります。国内外の研究でも、適切な方法によってホワイトニングした場合、元の色になるまで通常2~4年かかることが分かっています。ただ、ホワイトニングをした直後はエナメル質表面の水分が失われてやや白っぽく見えるため、歯の表面を覆っている水分の膜が戻る24時間以内に、少し色が戻ったように感じることがあります。また、ホワイトニング直後は歯に着色しやすい状態にあるため、24時間以内に色のついた食品を摂ると、歯に着色してしまい、1~2段階以上色が戻ってしまう可能性があります。
また、数日で色が元に戻ってしまったと感じる人がいますが、多くの場合原因は目の慣れです。特に一日で白くする方法では、施術直後にはその白さに驚きますが、数日間白くなった歯と一緒に過ごしていると、目がこの白さに慣れてしまい、色が戻ったと感じてしまうことがあります。
ホワイトニング後に気をつけた方がいい飲食物はありますか?
どのようなホワイトニングでもホワイトニングの後は、歯を守っているペリクルというタンパク質の保護膜がはがれていて、数時間は外部からの影響を受けやすくなっています。そのためなるべく次のような食品には注意をしてください。
ホワイトニング後24~48時間は、歯が乾燥し着色しやすいため、色の濃い食べ物、飲み物は控えてください。具体的にはコーヒー、紅茶、烏龍茶などのお茶類、赤ワイン、ベリー類、またタバコや葉巻、しょうゆ、ソース、ケチャップ、カレーソース、着色料を使用した食品などは、要注意です。食べたあと舌に色がつくようなものや、白いシャツにシミができるものは、ホワイトニング直後でなくても歯に着色します。これらのものを食べたあとにはなるべく早く歯を磨くか、うがいだけでもすることをお勧めします。ポピドンヨードという茶色いうがい薬も、歯にかなり着色しますので、歯を白く保つにはなるべく避けてください。
またホワイトニング直後は、歯の保護膜がなく、普段よりもカルシウムが溶けやすくなっていますので、ホワイトニング後1時間は酸っぱい食べ物、飲み物は避けてください。例えば柑橘系の果物や飲み物、炭酸飲料、スポーツドリンク、ビタミンC,クエン酸、お酢、梅干などです。これら酸性の食品は歯の表面のカルシウムを溶かし、歯の表面を荒れさせてしまうばかりでなく、歯の表面への着色も助長させてしまいます。
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